ピヴラッツは「2週間しか処方できない」と思っている医師も、クービビックは2025年12月から最大30日処方が可能です。

ネクセラファーマには、目的の異なる2種類の公式情報発信チャンネルがあります。それぞれの役割を正しく理解することが、情報活用の第一歩です。
まず、IRブログ「Nxera Pharma Official IR Blog」(旧称:Sosei Heptares Blog)は、主に投資家向けに設けられた情報発信の場ですが、医療従事者にとっても非常に価値の高いコンテンツが公開されています。このブログでは、IRヘッドや担当者が直接執筆する形式で、決算発表後のQ&A、提携先パイプラインの進捗、新薬開発に関する詳細解説が掲載されています。特にGPCR(Gタンパク質共役受容体)創薬に関連する技術的な解説や、統合失調症・不眠症・脳血管攣縮など各疾患領域の最新知見が豊富です。
一方、医療従事者向けポータルサイト「Nxera Door」は、国内の医師・薬剤師・その他の医療従事者を対象に、医療用医薬品を適正使用するための製品情報を提供する専用プラットフォームです。一般の方へのアクセスは制限されており、閲覧にはmedパスIDが必要となります。
2つの情報源の使い分けは明確です。
| 情報源 | 主な対象 | 内容 | アクセス |
|--------|----------|------|----------|
| IRブログ | 投資家・医療従事者 | 開発進捗・Q&A・パイプライン解説 | 無料・会員登録不要 |
| Nxera Door | 医療従事者のみ | 製品情報・資材・動画ライブラリ | medパスID必要 |
つまり「今後どんな薬が出るか?」を知りたいならIRブログ、「今ある薬をどう使うか?」を深めたいならNxera Doorが基本です。
medパスのIDをまだ持っていない医療従事者は、Nxera Doorのログインページからmedパスの新規登録が無料でできるため、早めに登録しておくと役立ちます。
Nxera Door(医療従事者向けポータルサイト)会員限定コンテンツのご案内
ピヴラッツ®(一般名:クラゾセンタンナトリウム)は、くも膜下出血術後の脳血管攣縮および脳梗塞・脳虚血症状の発症を抑制する世界初のエンドセリン(ET)受容体拮抗薬です。2022年1月に製造販売承認を取得し、同年4月に薬価収載されました。
選択的ETA受容体拮抗薬として開発され、ETB受容体よりもETA受容体に約1,000倍の結合親和性を持つことが示されています。これは非常に高い選択性です。
ネクセラファーマのIRブログでは、ピヴラッツの市場動向についても定期的に更新されています。2024年第3四半期の決算発表時には、「薬剤治療が対象となる患者さんの6割以上でピヴラッツが使用されている」という実績が報告されました。処方数ベースでの市場シェアが順調に拡大していることがわかります。
それはなぜでしょう?
脳動脈瘤によるくも膜下出血(aSAH)は全くも膜下出血の85%を占め、発症4〜14日後には40〜70%の頻度で脳血管攣縮が発現します。攣縮を発現した場合、17〜40%でDIND(遅発性虚血性神経脱落症状)を呈し、そのうち約半数が脳梗塞に至るという報告があります。ピヴラッツはこの危機的連鎖を断ち切る薬剤として、臨床現場で大きな役割を担っています。
ピヴラッツの売上収益は2025年12月期通期で約135億円(ピヴラッツ単体)に達しています。一方、特許満了は2030年であり(後発薬の実際の参入は早くて2031年)、今後も安定した収益基盤となる見込みです。
Nxera Doorの資材ライブラリには、体液貯留管理を含む副作用対応のポケットガイドや患者指導箋が整備されています。処方後の観察・管理に具体的な数字(体液バランス管理の目安など)が示されており、現場で役立てやすいツールが揃っています。
ピヴラッツ製品説明(開発の経緯)| Nxera Door — 医療従事者向け情報サイト
クービビック®(一般名:ダリドレキサント塩酸塩)は、オレキシン受容体拮抗薬として開発された不眠症治療薬で、2024年9月に日本で承認、同年12月に発売が開始されました。意外なことですが、クービビックは発売当初14日間の処方日数制限がありましたが、2025年12月1日に処方制限が解除され、最大30日分の処方が可能になっています。
これは処方現場にとって大きな変化です。
処方制限解除前は、慢性不眠症患者への継続処方が困難だったため、多くのケースで受診間隔の短縮が必要でした。制限解除後は最大30日処方が可能となり、患者の通院負担が大幅に軽減されます。ある調査では、クービビックへの処方増加意向を持つ医師が8割超に上ることが報告されています(ミクスonline、2025年11月)。
クービビックの作用機序は、覚醒を促すオレキシンの受容体への結合を阻害することで過剰な覚醒状態を抑制し、自然な睡眠への移行をサポートするというものです。これは従来型のベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬とは根本的に異なるアプローチです。
ネクセラファーマのIRブログでは、クービビックの販売状況についても詳しく述べられています。2025年上半期には売上15.9億円を記録し、塩野義製薬が販売を担う体制が確立されたことでコスト効率が改善しています。さらに原価低減施策が2027年以降に寄与を開始する見通しで、2028年末には完了予定です。
クービビックの薬価は25mg錠が1錠57.30円(ケアネット情報)。特許満了は2038年と長く、後発薬の参入は早くて2039年以降と見られており、長期的に安定した処方継続が可能な薬剤です。
不眠症の治療選択肢として検討する際には、日中機能障害の評価を含めた総合的なアセスメントが鍵です。Nxera Doorに掲載されているクービビックのWeb説明会資料(塩野義製薬医療関係者向け情報とも連携)を参照すると、臨床試験成績と実臨床での使い方のイメージがつかみやすくなります。
ネクセラファーマの最大の強みは、GPCR(Gタンパク質共役受容体)の構造解析とスクリーニング技術にあります。これが基本です。
GPCR は細胞表面に存在するタンパク質の一種で、全既承認薬の約34%がGPCRを標的にしているとも言われる、創薬において最重要な受容体群です。ネクセラファーマはこのGPCR領域で世界最高水準の技術基盤を持ち、ニューロクライン社・ファイザー社・アッヴィ社・イーライリリー社など大手グローバル製薬企業との提携によって複数のパイプラインを開発しています。
IRブログが特に詳しく解説しているのが、M4作動薬NBI-1117568(NBI'568)の開発進捗です。統合失調症を対象とするこの薬剤は、2024年に発表されたP2試験でプラセボ比-7.5点(PANSS合計スコア)という良好な結果を達成しました。2025年5月にP3試験が開始され、施設数約20施設・実薬:プラセボ=1:1の設計で進行中です。
これは使えそうです。
統合失調症領域では、ムスカリン受容体を標的とした新しいアプローチが注目されています。従来のドパミン受容体遮断薬とは異なるメカニズムで、副作用プロファイルの改善が期待されています。IRブログでは、競合薬であるEmraclidine(AbbVie)がP2試験で主要評価項目を達成できなかったことも報告されており、NBI-1117568が「当面、同領域でP3試験開始が確定している唯一の薬剤」となったと解説されています。
さらに2025年8月には、肥満・代謝疾患領域のパイプライン7品目が公式発表されました。GLP-1作動薬・GIP作動薬/拮抗薬・アミリン作動薬・アペリン作動薬など、いずれもGPCR技術を活かした経口薬として開発が進んでいます。既存の注射型GLP-1製剤(セマグルチドなど)が市場を席巻する中、経口GLP-1作動薬という"第三のケモタイプ" での差別化戦略が実を結ぶかどうか、医療従事者にとっても今後5年以内に臨床的に重要な選択肢になり得る分野です。
IRブログはこれらの情報を、専門家向けのニュアンスで随時更新しているため、定期的に確認することで最新の開発状況をキャッチアップできます。
Nxera Pharma Official IR Blog(公式IRブログ)— ネクセラファーマ株式会社
一般的に、製薬企業のIRブログは「投資家が読むもの」と思われがちです。しかし、ネクセラファーマのIRブログは医療従事者にとっても見逃せない情報源です。
その理由は、内容の深さにあります。
通常のプレスリリースでは「P3試験を開始しました」という一行で終わる情報が、IRブログでは試験デザイン(ランダム化二重盲検プラセボ対照試験)・主要評価項目・競合薬との比較・医学用語の解説・今後のスケジュールまで丁寧に記述されています。たとえば、ORX750(OX2受容体作動薬)のP2a試験に関するブログ記事では、ナルコレプシー1型・2型・特発性過眠症の臨床試験デザインが詳述され、日中過度の眠気評価尺度(MWT・ESS)や脱力発作評価の具体的な手法まで解説されています。
特に、治験に携わる医師・CRC(治験コーディネーター)・製薬企業MSL(メディカルサイエンスリエゾン)にとっては、提携先パイプラインの詳細な開発スケジュールが一元的に確認できる希少な情報源です。
具体的な活用方法としては、以下が挙げられます。
- 担当科・専門領域に関連するパイプラインの進捗確認:統合失調症科・神経内科・睡眠外来など、専門性に応じた注目パイプラインを定期チェックする。
- 患者への疾患説明の補強:ピヴラッツのくも膜下出血後脳血管攣縮のメカニズム解説など、平易に書かれた説明文を患者教育の参考として活用する。
- 将来の処方候補薬の事前把握:P3試験開始から承認まで一般的に3〜5年かかるため、今IRブログで確認できる開発薬が数年後の処方選択肢になると考えると、早期情報収集に価値がある。
IRブログは更新頻度が高く、決算発表・提携契約・試験結果の発表タイミングで集中的に新着情報が出ます。X(旧Twitter)の公式アカウント「@NxeraPharma」をフォローすると、ブログ更新の通知を受け取れるため効率的です。
Nxera Doorへのアクセスには事前のmedパス登録(無料)が必要ですが、登録後は製品説明・動画ライブラリ・Q&A・資材ライブラリなど豊富なコンテンツにアクセスできます。国内では医師・薬剤師に加え、「その他の医療従事者」も登録対象となっており、コメディカルスタッフも利用可能です。

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