コンサータ錠の出荷調整と医療現場への影響と対応策

コンサータ錠の出荷調整が2025年9月から続き、医療現場や患者に深刻な影響を与えています。原因・代替薬・登録制度・現場対応など、医療従事者が今知っておくべき情報とは?

コンサータ錠の出荷調整と医療現場への影響と対応策

出荷調整が続くなか、新規患者へのコンサータ処方を始めると局から「在庫ゼロ」と返答され、患者が休職を余儀なくされる事例が全国で相次いでいます。


この記事の3ポイントまとめ
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出荷調整の発端は「製造トラブル」ではない

コンサータの品薄は工場停止ではなく、患者数の急増による需要過多が原因。さらにストラテラ先発品が2024年9月に製造停止となり、患者がコンサータへ集中した二重構造が背景にある。

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ビバンセは「代替薬」として処方できない

ビバンセは6〜18歳の小児のみが対象で、成人への処方は認められていない。「コンサータがないから」という理由でビバンセに切り替えることは原則として不可。

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限定出荷中は新規処方・用量変更を控えるよう要請

ヤンセンファーマは医療機関に対し、限定出荷期間中の新規患者への使用・既存患者の用量変更を控えるよう依頼。残薬確認と処方日数調整、同効薬への変更検討を求めている。


コンサータ錠の出荷調整の発端:需要過多という異例の供給不足



通常、医薬品の出荷調整は製造ラインのトラブルや原料不足が引き金になります。しかしコンサータ錠の今回の品薄は、根本的に異なる理由から起きています。


ヤンセンファーマの公式発表によれば、供給不足の主因は「使用患者数の増加により需要が供給を上回っていること」です。製造自体は正常に稼働しており、共同通信も2026年3月21日付の報道で「需要に供給が追い付かない事態は異例」と伝えています。つまり工場は動いているのに薬が足りない、という前例の少ない事態です。


問題は2025年9月下旬に始まりました。ヤンセンファーマが特約店への出荷を限定的に絞り込み、その後11〜12月にかけて在庫不足が各地で表面化しました。一部の薬局では「今月は21錠しか出せない」という状況も報告されており、28日分処方なら7錠、つまり約1週間分が手元に届かない計算になります。


コンサータ錠の有効成分であるメチルフェニデートは向精神薬に分類されており、製造・供給量の増加には通常の医薬品よりも複雑な手続きが伴います。加えて、コンサータは世界向けを米国の1工場で製造しているため、日本向けの割り当てだけを急増させることが構造的に難しいとされています。国境を越えた需要の争奪という側面もあります。


これが原則です。製造トラブルではないため、製造ライン復旧を待つという対処法が通用しない点を医療現場は理解しておく必要があります。


ヤンセンファーマ公式文書(2026年1月)「コンサータ錠の供給(限定出荷)に関するお知らせとお願い」|限定出荷の具体的な内容・対応依頼内容を確認できます


コンサータ錠の出荷調整を深刻化させたストラテラ供給停止の連鎖

コンサータの品薄が単独の問題ではなく、ここまで深刻化した背景には、もう一つの供給危機が関わっています。


ADHD治療薬のストラテラ(アトモキセチン)の先発品について、製造工程で発がん性懸念物質「N-ニトロソアトモキセチン」の混入が判明しました。これを受けて日本イーライリリーは2024年9月に先発品の新規製造を停止しています。厚生労働省の公文書にも「令和6年9月に先発医薬品の新規製造が停止されたことにより、後発医薬品の製造販売業者が限定出荷を行う状況が生じている






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